現実

現実を見つめ直す。

作品紹介『凶鳥の如き忌むもの』

本当に、この人のミステリーホラー小説はすごい!

 

ということで、首無しの如き祟るもので大絶賛した、三津田信三の刀城言哉シリーズ2作目である『凶鳥の如き忌むもの』を読みました。

 

凶鳥の如き忌むもの (講談社文庫)

凶鳥の如き忌むもの (講談社文庫)

 

 

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本書の最大の見所は、「密室からの脱出」です。

 

いわゆる密室における謎解きなのですが、これまでの推理小説でも、密室における謎とその解決方法が幾度となく展開されてきましたが、本作における結末というのが、まさに天地がひっくりかえる結末であり、似たような解決をはかった小説はないですね。

作品の中で密室からの脱出方法について、いくつかの場合分けをして、解説する部分がありますが、本書の結末がその解説を微妙にずらして結論づけているところもミステリーとしてプラスだと思います。

 

 

ストーリーとしては、横溝正史好きであれば、納得のドロドロして展開が繰り広げられます。内容としても文庫版の解説でも触れられていますが、「本陣殺人事件」をベースにしたものだと思われます(あんまり言うとネタバレになってしまいますが・・・)。

 

 

シリーズ2作目ですが、この次がシリーズ最高傑作の呼び声が高い「首無しの如く」なんですよね。なので、作品群の中でも埋もれがちですが、トリックの衝撃度と重厚なストーリー展開はさすが!と言いたくなります。