現実

現実を見つめ直す。

作品紹介『アリス殺し』

あの分厚い京極夏彦の小説を読み終わった後は、あまりページ数のない、軽く読めるミステリーが読みたいなーと思い、前から気になっていた、小林泰三のミステリー小説『アリス殺し』を読んでみました。

小林泰三さんのホラー小説はよく読むのですが、ミステリー小説も書いているのか!と一体どんなものかと興味本位で読んでみました。

 

 

 

『アリス殺し』

 

アリス殺し (創元クライム・クラブ)

アリス殺し (創元クライム・クラブ)

 

 

 

 

 

 自分がよく参考にするミステリー小説サイトにもおすすめ作品に挙げられていて、結構面白そうだなーと思っていたのですが、内容についてはSFとミステリーの融合、どちらかというと、SF寄りの小説でした。

 

 

夢と現実が一つのテーマにはなっていて、そのどちらが「夢」で「現実」であるのか。果てには、世界線の超越にまで発展していくという、これまで読んできた中では、『目を擦る女』の短編集にでてくる話に共通点があるかと思います。

 

saya1988.hatenablog.com

 

いわゆる正統派の推理小説、ミステリーではなくて、かなり変態的な作品だとは思います。

登場人物の不気味さとか、残酷描写とか、意味の分からない会話など、小林ホラー作品にみられる特徴も多分にあります。

冒頭のアリスと動物との会話シーンを一通り読みおあわった後、「これ以上先にページを進めるのは苦痛だな」と感じる読者もおそらく一定数いるかとは思います。

 

 

 

内容のほとんどが登場人物(動物?)の会話で成り立っているため、ページ数の割には読み終える時間はさほどかからないと思います。サクッと奇抜なミステリーを読みたいときには候補に挙げてもいいのではと感じました。