現実

現実を見つめ直す。

DIR EN GREY『MISSA』1997

 このブログで、DIR EN GREYのことを扱っている以上、アルバムのレビューに触れないということはないでしょう。

 先日、最新アルバムの感想を書きましたが、デビュー時からのアルバムの変遷を辿っていきましょう。

 

 

『MISSA』

MISSA

MISSA

 

 

DIRのファーストインディーズアルバムです。

最新アルバムの比較すると「これが同じバンドなのか」と疑う人がほとんどでしょう。

ギターの音圧もドラムの手数も、そしてボーカルの音域も圧倒的に違います。

自分の思い出としては、メジャーシングルの「ゆらめき」で彼らを知ることになりましたが、このMISSAのGARDENでより彼らのことをもっと知りたい、と思わせた曲が収録されているので、貴重なアルバムではあります。

 

 

『MISSA』

1.霧と繭

2.S

3.Erode

4.蒼い月

5.GARDEN

6.秒「」針

 

 

1発目の霧と繭ですが、ボーカルの不気味な囁きで曲が始まります。そして、重たいドアが開くSE付き。たとえて言うなら、名探偵コナンのCM明けのかのごとく。

曲調はザ・ビジュアル系。ドラムのツタツタとともに、ビジュアル系独特のギターサウンドが展開されます。ボーカルについては、この頃から歌詞の聞き取りが難しい。元々は「惨劇の夜」っていうかなりいわくつきの歌詞とプロモでそのままだと収録できないということで、大幅に修正された、と聞いたことがあります。ちなみに2012年の「輪郭」で再構築されました。サウンドがへヴィ化したDIRから入った、という方はこの再録Verでしか「霧と繭」は聴いたことがないと思いますが、再録版は原曲と全く違う曲調になっているので、昔のDIRも聴いてみたい、とう場合は一聴の価値はあると思います。

 

2曲目のSですが、確か作曲のクレジットが京になっていたと思います。曲調はこれもザ・ビジュアル系といった感じ。歌詞が全てカタカナというのも、ビジュアル系ですね。めちゃめちゃ激しいわけでもなく、目玉になる曲ではないですが、結構クセになる感じで、スルメ曲だと思います。シャウトの部分が、歌詞ではなく、相変わらず何言っているかわからないため、「いない最愛愛!!」と自分では解釈していました。

 

3曲目のErode。良い曲じゃないですか?あんまり目立たないけど、後半のサビに絡まるギターがなんともカッコよい。歌詞も恋愛関係のもつれをかなり悲劇的に描写していて、最高。

 

4曲目の蒼い月は、DSSの武道館でDVD化されているのですが、昔のライブでは、永遠にBlue&Dieの部分が繰り返されて、かなり盛り上がる曲でしたね。このBlue&Dieの部分がCDだと何回聴いても聴き取れない・・・・。何度聴いても「ベン!!アンダーイブ!!」に聴こえる。

 

5曲目のGARDENについては、インディーズ時代の名曲で、ギターがめちゃめちゃカッコいいなと、思ってました。疾走系のビジュアル系ソングです。ボーカルの発音は相変わらず聞き取りにくいですが、サビの部分もカッコいいですし、間奏部分も賛否両論ありますが、個人的にはいいなと思ってます。

 

ラストの秒「」針。漢字の間の「」は何を意味するのかな、と未だに思ってます。ラストにふさわしい、スラッシュ系です。後にSix uglyで再録されますが、個人的には、MISSA版のほうが好きですね。サビラストの「TO SLY」のコーラスって誰が歌っているんですかね?京だとしたら、かなり声質が違うと思うのですが。ちなみに一曲目の霧と繭オープニングでドアが開く音のSEがあることは既に言いましたが、秒「」針の終わりでしっかりと開けられたドアは閉められます。

 

 

 

 

まとめると、ビジュアル系好きであれば、かなり好んで聴くことはできると思いますが、総合的なクオリティーとしては、録音環境の向上等により、今のビジュアル系インディーズバンドのほうが、より高い作品を作れると思いますし、また作っていると思います。へヴィ化したDIRの軌跡を辿るという意味では、ファンは秘聴だと思いますが、何よりも重いサウンド命というリスナーは一回聴いて二度と聴かないと思いますね。

 

 

評価★★☆☆☆