現実

現実を見つめ直す。

私とV系

 定額制の音楽配信サービスとスマホの登場で、誰でも気軽に音楽を聴けるようになった。まだ爆発的に普及している、というわけではないが、ワイヤレスイヤホンの登場もあって、「音楽を聴く」という行為が、町中にある無数のコンビニにふらりと入る、ぐらいの気軽さになってきている。

 

 

 

 少し前まで、iPodClassicで2,3千曲入れて持ち歩いていたのが懐かしい。今思えば、高校時代にSONYのMDプレーヤーを使っていた以外、音楽を聴くデバイスとしてはアップル一筋だ。

  

 

 

 初代iPod、iPodmini、touchは飛ばして、Classicと約15年程度iPodとともに音楽を楽しんできた。当時は「ボタンを押さず、曲をディスクではなく、データとして入れる」ということが衝撃的過ぎて、アップルってすげー!!って常に思ってた。

 

 

 

 それは今でも続いている。音楽を聴くスタンスは社会の変化とともに大分自身の中でも変わったが、iPhoneを使ってAppleMusicで相変わらずアップルの力を借りて音楽を聴いている。

 

 

 

 今までアップルと音楽について、主にアップルを賞賛する形で書いてきたが、今日書きたいことはそうじゃない。私の音楽の変遷だ。

 

 

 

 私の音楽の変遷は、小学校高学年から高校卒業まで、ひたすらV系だった。大学に入ったときぐらいからメタルも聴くようになって、ライブとかにもたまーにではあるが、行くようになった。

 

 

 

 人の人格形成っていつの段階でどのくらい発達していくか、よくわからないけど、間違いなく言えるのは、義務教育から高校までの間がある程度重要なことは間違いないだろう。その段階で触れた文化や他人の考え方は、その人の生き方に大きな影響を与えることがないとはいえないと思う。

 

 

 

 こういう多感な時期に私が最も聴いていた音楽は、さっき言ったV系。学校の一部の友人しか分かり合えず、カラオケで歌っても誰も理解してくれないし、その外見から結構、遠慮していた人も多かった。だけど、私は通学時には必ず聴いていたし、家ではよく口ずさんでもいたし、自分にとって日常生活に欠かせないものの一つがV系というジャンルの音楽だった。

 

 

 

 よく聴いていたバンドはDIR EN GREYとかLUNA SEAとかThe Gazetteナイトメアなど、今あげたバンドは正直今でも普通に聴いている。中学生のとき、「こんな危ないことを発信しているバンドを10年後、20年後、大人になったときにまだ聴いていたら相当ヤバいな」とか、よく友人と話していたけど、残念ながら未だに聴いている。むしろ金銭的に自分の好きなことに使えるようになってからは、その当時より熱心に聴いている。

 

 

 

 逆に言うと、当時は一部のファンの間で流行っていたバンドが、今でも活動していて、そして今も私が聞いているということは、本当に実力があるという証だと思う。

 

 

 

 こういう音楽の一番最初のきっかけになったのは、何だっただろう。多分「PIERROT」だと思う。その時はまさしく、V系バンドが地上派テレビに普通に出れる時代で、何かのテレビ番組で見たのがファーストコンタクトだったと思う。

 

 

 

 その時は見た目云々よりも、その音楽のカッコよさに素直にイイなと思った。それまで、よくあるJPOPを聴いていた私にとって、テンポの速いメロディアスな演奏が何よりもカッコよかった。何かのテレビアニメの曲とかにもなったりして、そこからPIERROTを知ったり、興味を持つようになった人って意外と多いんじゃないかな。

 

 

 

 PIERROTで「こういう音楽をやるバンドもあるんだな」とV系にハマるきっかけに遭遇した私はそれからDIR EN GREYにどっぷりとハマることになる。今思うと、このタイミングでPIERROTとDIR EN GREYという二つのとてつもないバンドを聴ける機会を持つことができて本当に運が良い思う。DIR EN GREYを一番最初に見た時は、メジャーデビューで3枚同時リリースの時だった。「ゆらめき」「残」「アクロの丘」の3枚を引っ提げて、デビューしたときは、メディアとかでも取り上げられていたので、結構覚えている。

 正直最初は、GLAYが関係しているバンドかな?」って思ってたけど、あとから聴いてみたところ全然違うバンドでした。

 

 

 

 デビューシングルの3枚の中でも「ゆらめき」が特に好きだった。リリースされた当時は小学生で金銭的にCDを買えることも出来なかったので、そのメロディアスな曲調を頭の片隅に記憶していたのだが、中学生ぐらいになって、曲をフルで聴けるようになってから、そのカッコよさに一気にディルにハマるようになった。ディルのよさは初期にあったようなメロディアス性ではないと思うが、ハマるきっかけになったのは、「ゆらめき」の曲調だ。

 

 

 

 このころから、「音楽」に関しては、周りの人たちと明らかにズレていった。もちろんV系の音楽が悪いという意味では決してない。単に多数、少数という数の問題だ。

 つまり、当時周りでV系の音楽を知っている、知らないけど知りたくなるという層が残念ながら少なかったというだけ。

 

 

 

 DIR EN GREYに関しては、本当に素晴らしいアーティストだと思う。最初に聴いたときと、大分曲調は変わったが、十何年も軸がぶれていない。一般の人が見たら、少し距離を置きそうなことを長い間メンバーを変えることなく、続けている。今でも勿論聴いているし、多分これからも聴くことになるだろう。